結婚が決まると結婚式に向けてさまざまな準備をしなければいけません。まずは会場を決めることから始まります。 ホテルのような豪華さで合ったり、異空間を体験できるハウスウエディングだったり、おいしい料理をゲストに食べてもらいたいならばレストランだったり、、、自分たちが何を大切にしたいかで会場を決めると思い出に残る結婚式になるでしょう。 会場が決まると本番までに様々な準備が待っています。 音楽選曲と音響の打合せもそのひとつ! 今回は長年ブライダル音響をやってきた立場から結婚式の音楽選曲や音響の打合せについて解説します ぜひ参考にしてください

結婚式で大切な音楽

結婚式で大切なものって何があると思いますか? 料理の味?それともウエディングドレスや和装など衣装でしょうか? もっと大事なのは会場やスタッフの雰囲気かもしれません 何を重視するかは皆さんそれぞれですが・・・

ぜひ大切なものの一つに音楽も入れてください!

例えば甘い歌声の曲をバックにデザートタイムをしたり  スタイリッシュなソウルミュージックを流しながら大人っぽいドレスで入場するなど 音楽ひとつで料理の味やドレスの見栄えも断然変わってきて 自然と笑顔が生まれ写真やビデオに残ったり ゲストの記憶にも刻まれます

そんな大切な音楽で失敗しないため結婚式が決まったら なんとなく音楽のことも考えておきましょう しっかり決めるのは音響打合せの時なので細かく決める必要はぜんぜんありません 好きな曲とか好きなアーティストぐらいで その曲をどんなシーンで使うと個性が生きるのか それが音響コーディネーターの役目になります

音楽を決める選曲打合せ

披露パーティーの進行が決まるといよいよ音楽の打ち合わせです 式場によって様々ですがタイミング的には本番の1か月前ぐらい  決める曲は進行によって違いますが一般的な進行と シーンに合ったイメージを下の表にまとめました

一般的な披露パーティーの進行より

  • 【新郎新婦入場】自分たちの個性が出る曲でスタート 洋装・和装など衣装の雰囲気に合わせてもOK
  • 【乾杯発声】乾杯のシーンから楽しいパーティーはスタートします 発声者のイメージで曲決めも面白いかも
  • 【新婦中座】新婦は一人で中座することはありません エスコートしてくれる方をイメージしながら曲を決めましょう
  • 【新郎中座】男性の中座は男の雰囲気を出す曲 ただ新婦中座同様これも一緒にエスコートする方のことも考えたいです
  • 【新郎新婦再入場】衣装チェンジする場合 ふたりのイメージもガラッと変わります 衣装に合わせた個性的で自由な曲で
  • 【ケーキカット】ケーキカットの音楽的キーワードは”甘い”とか”楽しい”です 暗い曲は避けましょう
  • 【プロフィールムービー】ご両親へ感謝の気持ちを伝えるシーンの前に 生い立ち映像曲でありがとうの雰囲気創りを
  • 【ご両親へ手紙】今までの感謝を伝えるシーン 最近は新婦だけでなく新郎が手紙を読むことも そんな時は違う音源を流しましょう
  • 【ご両親へ感謝の贈呈】花束・旅行券・記念品などプレゼントを渡すシーンはありがとうの気持ちが伝わる感動的な音楽にしたいです
  • 【新郎新婦退場-おひらき-】手紙から謝辞まで静かな曲が流れた後 今日一番のハッピーソングで! 笑顔で退場すればきっとみんなの記憶に残ります

これら以外にも挙式(例えば人前式など)でも音楽が必要です

✔ かなりたくさんあるように見えますが これにプラスして食事歓談中のBGMもあります 好きなCDアルバムを1枚食事歓談BGM用として準備するのもおすすめです 

選曲で気を付けたいポイントを4つ紹介

シーンが変わる時は音楽を変えよう!

音響をやっていて思うことは ”音楽を変えるとシーンが変わる”ということ 例えばケーキカット後にお母さんを呼び出してサンクスバイトをする場面 ケーキカット曲をかけたままお母さんを呼び出してサンクスバイトをするとなんだかふたりのケーキカットがまだ続いているような感覚になります お母さんを呼んだときに音楽で雰囲気を変えてあげると また新鮮な感覚でサンクスバイトが楽しめるんです

曲は歌詞の意味を考えて選曲

特にJPOPは歌詞の意味がはっきり分かるので結婚式にふさわしくない曲は注意!  また”ありがとう”の気持ちを歌った曲でも 「両親へありがとう」「夫婦互いのパートナーへありがとう」「友人にありがとう」など曲によって意味は全然変わります 意味を考えながら選曲して気持ちと音楽をシンクロさせてください

音楽のジャンルは自由に決めよう

自分が好きな曲は結婚式にふさわしくないから使えないとあきらめる前にサウンドコーディネーターと話をしてください ヒップホップでもハードロックでも昭和の懐メロでも必ずどこかで使えるシーンがあります それこそがふたりだけのオリジナルな選曲になるはずです

音源の持ち込み期日を守る

音楽を決めると通常は会場が準備するか 会場に無い曲は自身が持っているCDを流すことになります 会場ではCDが流れるかどうかのチェックなど行いますので期日をしっかり守ることを忘れないでください

ミキシングと音源の準備

シーンを盛り上げるために大切なのがミキシングです 例えば…

  • イントロが長い曲などはかけ始める秒数を確認
  • シーンの一つ一つのにかかる時間と曲の時間の確認
  • 入場シーンではドアオープンの秒数を決める

音響の打ち合わせには本番で流したいCDがあれば持って行くか曲のリストをあらかじめ作っておくのもよいです 式場で準備してもらえる曲があれば式場にお願いしましょう 

  • 最近はYouTubeでアーティストのオフィシャル・ビデオがたくさん見ることができるので実際の音楽を聴きながら打合せするとイメージも湧きやすいのでおすすめです

音楽著作権について

結婚式で避けて通れないのが音楽著作権です 結婚式で音楽を流す場合、音楽著作権の申請をしなければなりませんが、通常は音楽著作権協会と結婚式場が包括契約を結んでいるのでCDであれば流すことができます。また、最近では配信曲も流すことができるので、結婚が決まったら会場の担当者に相談しましょう。

まとめ

いかがでしたか? 何度も言いますが選曲は個性です 今まで何千組ものカップルと選曲打合せしましたが みなさん個性がありました 100組のカップルがいればそこには100通りの選曲があると思います 音響担当者が式場にいればたくさんの経験を積んでいると思うので 曲がどんなシーンに合うのか知っています 使いたい曲があればどんどん相談しましょう